あの街この街~柴又編~
今日は、寅さんでおなじみ、東京の柴又界隈を歩いてみたいと思います。
全線でわずか3駅しかない京成金町線の真ん中にあるのが「柴又」駅。
明治32年に柴又帝釈天の参拝客の増加にあわせて人車鉄道を作ったのが
金町線のはじまりです。
当時は金町~柴又間を、ひとりの人夫が6人乗りの車両をひとつずつ押して
動かしていたそうです(!)。
その頃も観光客でさぞかし賑わっていたんでしょうねぇ。
平日のせいか今日の柴又駅前はなんだかの~んびりした雰囲気です。
左:駅前にはブロンズの細身な寅さんが! これからお出かけですか?
右:帝釈天参道入り口
さあ それでは行動開始です!
佃煮やだんごを売る店、仏具やおそばやさんなどが集まる参道の商店街を
ぶらぶら歩きながら帝釈天へと向かいます。
葛飾区で一番古い参道商店街 柴又名物「草だんご」
商店街が途切れたところが「柴又帝釈天」です。
総ヒノキ造りの帝釈堂の周囲には、法華経説話にもとづいた彫刻がめぐらされ
訪れる人々が見入っていました。
帝釈堂の北側には庭園もあり、四季折々の風情が楽しめます。
また、境内には「瑞龍の松」と呼ばれる松の木の根元から湧き出る泉があり、
そのまま飲むこともできます。
この「御神水」は名水として名高く、このときも・・・ご近所の方でしょうか、
水場に沢山の容器に運び込んで、ひたすら水を汲んでいました。
おかあさん、欲張りすぎですよ~
帝釈堂 「御神水」 寅さんの産湯はこの水。
そろそろお昼時。
帝釈天を後にして、迷わず裏手にある川魚料理「川甚」へ。
江戸川の土手際にあるこのお店は寛政年間の創業という老舗。
夏目漱石や幸田露伴、松本清張など多くの文人に愛され、彼らの小説にも
「川甚」はちょくちょく登場します。
お店には、下足番のおじちゃんがいます(なんかすごい)。
靴をぬいで番号札を受け取り、4階のお座敷へ。
本来ならば川魚のコース料理をいただきたいところですが、予算の関係もあり
上うな重をお願いしました。
窓から江戸川を眺めながらいただくうな重・・・漱石もこんなふうに外の景色を
楽しみながら、お料理に舌鼓をうっていたのでしょうか。
今日はちょっと贅沢に。「川甚」の上うな重 サイクリングロードのある江戸川沿い
ごちそうさまでした~ おいしかった~ 満足、満足。
今度はさきほど窓から見下ろした江戸川土手へ向かいましょう。
毎年恒例の柴又花火大会が開催されるのもこのあたり。
実は、私、以前から気になっていた場所へ行きたいのです。
「矢切の渡し」。
いまや東京近郊で唯一の渡し舟です。
なんとなく自然と細川たかしの歌を口ずさんでしまうのは私だけでしょうか。
対岸の松戸まで片道100円。
利用しているのは観光客が多いようですが、ゆっくりと川をすすんでいく
手漕ぎ舟がなんとも味わい深いですね。
矢切の渡し
土手沿いにはサイクリングロードや野球場・グラウンドなどがあります。
のんびり歩いていたら、緑地で土筆をたくさん見つけました。
次に立ち寄ったのは、東京都の歴史的建造物にも指定されている「山本亭」。
地元ゆかりの山本栄之介氏の居宅だった建物を葛飾区が取得し、現在は
広く一般に公開されています。
土蔵や長屋門なども備えた和洋折衷の建物と、純和風庭園の調和。
大正ロマンですねー。
奥の和室では、庭園を眺めながら抹茶やデザートなどもいただけます。
北総・公団線「新柴又」駅に向かう途中で、柴又街道沿いに
「葛飾元気野菜直売所」を見つけました。
新鮮な野菜が買えるのはもちろん、直売所の中には生産者の写真や
プロフィールが貼り出されていて、まさに顔の見える農業。
消費者にとってはこんな直売所があると安心・便利ですね。
そして、こんなところにこんなお店が、と驚いたのが「ビスキュイ」。
駅の近くにあるお菓子屋さんですが、外観もかわいくて、店内のショーケース
にはたくさんのケーキがならんでる。おいしそう~
子供や女性がひっきりなしに出入りして、かなりの人気ですね。
某有名パティシェのお店だそうです。
葛飾元気野菜直売所 ビスキュイ
このあたりには大きなスーパーはないのかなと思っていたら、新柴又駅の下に
24時間営業の「エネルギースーパーたじま」を発見しました。
これってかなり便利ですね。
北総・公団線「新柴又」駅
駅近くの「鎌倉公園」では桜が満開でした。
このあたりは道路沿いにもずいぶんと桜の木が多いんですね。
寅さんの映画に出てくるように、この街の人たちは、みんな人なつっこくて
おしゃべりが大好きみたい。
柴又をじっくりと歩いたのは初めてですが、生活しやすそうなところです。
時間もゆっくり流れているような気がします。
・・・なんてことを思いつつ、花冷えの街をあとにしました。
■川甚
住所:東京都葛飾区柴又7-19-14
TEL:03-3657-5151・2727
■山本亭
住所:東京都葛飾区柴又7-19-32
TEL:03-3657-8577
開館時間:9:00~17:00
休館日:第3火曜日・12月第3火~木曜日
