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2006年10月26日

あの街この街~上尾編

今日は、東京から35km圏内、江戸時代は中山道の宿場町としても栄えた
埼玉県の「上尾」にスポットをあててみたいと思います。
果たして上尾には何があるのか?

ちなみに上尾市のスローガンは、
なたに
んきを
くるまち

「スポーツ都市宣言」もしている同市、
いったいどんな元気をくれる街なのか、この目でとくと観察させていただきましょう!

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上尾のまちでよく見られる「庚申塔(こうしんとう)」。三猿がモチーフのものも多い。


上野からJR高崎線普通電車で34分。
明治16年開業の「上尾」駅は高崎線で一番古い駅となります。

旧中山道が走る駅の東側には、歩いて7~8分のところに上尾市役所があり、周辺には
警察署や図書館などもあります。
駅前広場も整備されていて、ペデストリアンデッキは「まるひろ百貨店」に続いています。
ちなみに「まるひろ」は、埼玉県内ではメジャーなデパートチェーン(ちょっと田舎にある)です。
駅前の放置自転車の数などをみると、都心にほど近いベッドタウンとして急速に発展した街
“上尾”を感じます。

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           旧中山道                      まるひろ百貨店


さて、上尾の見所スポットを今日は自転車でまわってみたいと思います。
西口にまわり、「上尾駅西口レンタサイクル」で自転車を借りることにしました。
料金は1日300円で乗り放題です。非常に良心的な価格に感動すらおぼえつつレッツゴー!

・・・と、いきなり3秒もたたないうちに上尾市の「農産物直売所」を発見。
すぐさま自転車を降り、迷わず直売所の中へ。
ナスや里芋、大根など、旬の新鮮な野菜がたくさん! しかも安い!
梨などの果物も並んでいます。
毎日交代で近郊の農家の方が野菜の販売に来ていらっしゃるのだそうです。
あれもこれもおいしそう、みんな買って帰りたい!と一気にテンションがあがったものの、
これから出掛けるので、ピーマンとししとう(各1袋100円)を予約してその場を離れました。

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   駅前直売所は西口交番のすぐとなり        新鮮野菜に目移り。安さも魅力!


西口側もスーパーの「イトーヨーカドー」や大型衣料専門店の「キンカ堂」、その他商店街や
ショッピングモールなどが多数あり、商業施設が充実しています。
また、駅前には上尾市役所の出張所があり、東口の市役所本庁舎にいかずとも各種手続きが
可能です。土日も開いているところがいいですね。

駅周辺にはマンションも多いのですが、少し離れると高い建物が少なくなり、緑が増えて、
町並みが鄙びた雰囲気になってきました。
家々の庭先のからす瓜や柿の木、沿道の季節の花々が目を楽しませてくれます。
どこかの庭で焚き火をしているのでしょうか。パチパチという音とともに、灰色の煙がゆったりと
流れていきます。
・・・う~ん、のどか。 まさに「里の秋」ですね~。

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ところで、旧中山道でも見かけましたが、街道沿いや神社など至るところで「庚申塔」を
目にしました。
庚申塔(こうしんとう)とは、中国から伝来した庚申信仰に基づき建てられた石塔のことです。
庚申塔自体は日本各地でみられ、いろいろな形状のものがあります。

東京ではあまり意識したことがないので、こうも当然のように道端でたくさん見かけると、
ちょっと不思議な気がします。

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病魔などを払い除くといわれる「青面(しょうめん)金剛像」が彫られたものが多い。
金剛像が踏みつけているのは邪鬼。足元には三猿の姿もみえる。


市の西側を流れる荒川のほうへ向かって自転車をこいでいると、次第に原っぱや雑木林が
多くなり、梨園やぶどう畑などもチラホラ。すっかりサイクリング気分に。

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    今泉地区にある「ふれあいの森」       竹林もあり、マイナスイオンがいっぱい


次に訪れたのは、畔吉(あぜよし)地区にある「諏訪神社」。
こちらでは、毎年10月に上尾市の無形民俗文化財である「畔吉ささら獅子舞」が舞われます。
一人立ち三匹獅子の獅子舞で、日本各地でみることができる伝統芸能ですが、
特に埼玉は「獅子舞王国」といわれるほど、県内各地でささら獅子舞が盛んなのだそうです。

また、4月は同じ諏訪神社の例祭にて「万作(まんさく)踊り」がおこなわれます。
万作は埼玉県の代表的な民俗芸能で、農民の娯楽芸として発達した舞踏と演劇などを総称
したものです。

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             諏訪神社


畔吉に程近い平方(ひらかた)でも、毎年7月に「どろいんきょ」という有名な夏祭りが
おこなわれます。
これは、神輿を土の上で転がすという奇祭で、神輿も人も泥だらけになるそうです。

年中こんなイベントが盛りだくさんの上尾。
ちょっと羨ましいですね。

そうこうしているうちに、やっと目的地の「榎本牧場」に到着しましたー ゼーゼー
こじんまりとした牧場なのですが、こちらでは乳搾りやバター作りなどのさまざまな牧場体験ができます(要予約)。牛やロバ、豚などの動物にもさわることができますよ。
希望者には、最長1週間位で子牛のレンタルもやっているそうです。
急に子牛を飼ってみたくなったとき(?)、利用してみてはいかがでしょう。 
恐らくマンションでの飼育は無理だと思いますが・・・。

そしてそして、なんといってもこの牧場の自慢は、搾りたての牛乳をたっぷり使ったジェラート
アイス!
地元では有名なアイスクリームで、わざわざ遠くから食べに来る人(私です)も多いとか。

私は、ミルク味とブルーベリー味のダブルにしてみました。
それでは、いただきま~す!
この一瞬のためにひたすらペダルを踏み続けてここまで来たと言っても過言ではありません。

・・・ああ”~  口どけの良いなめらかジェラート、美味です!! グッドです!
特にミルク味は、秀逸。
通信販売でも購入できるようなのですが、やはり現地で盛ってもらうと、気分も味も違う
のではないでしょうか。

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   とろけるおいしさジェラートアイス          愛らしすぎるミニ豚の「ピグ」ちゃん
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  アイスの原料はこの牛さんたちから・・・      かぼちゃの重量あてクイズを開催中


さて、牧場の動物たちに別れを告げ、次に向かうは「上尾丸山公園」。
この公園は、「水と緑の調和」をテーマにつくられた広さ約15ヘクタールの公園です。 
園内には大きな池があり、バーベキュー場、ミニアスレチック、林間広場のほか、小動物園、
ビオトープ、天文台などもあります。一日遊びつくすかんじですね。

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                園内のビオトープ


実は、ここでも野菜の直売所を発見!
しかも駅前のよりも、種類も多く、再び「あれもこれも欲しい~」状態に。
本当は上尾の特産であるキゥイフルーツを買いたかったのですが、本格的に店頭に並ぶのは
残念ながら、11月にはいってから。
毎年恒例11月に開催される観光イベント「あげお祭り」に、キゥイの食べごろがちょうど
ぶつかるように育てられているのだそうです。

おや?初めて見る珍しい野菜を見つけました。
小ぶりだけど、ずっしり重い黄緑色の野菜。 これ何ですか~?
聞いてみると、「ハヤト瓜」という瓜の一種で、この周辺で沢山作られているのだとか。
「薄くスライスしてベーコンと一緒に炒めたり、お漬物にしてもおいしいよ」と教えてもらいました。・・・せっかくなので1パックいただくことにしましょう。
3つで120円。本当にこんなに安くていいんでしょうか。
(家に帰って、炒め物にしたら、歯ごたえがあって美味しかった!スープの具材でもいけます)

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            ハヤト瓜


だいぶ日も傾いてきましたので、駅まで一気に戻り、お取り置きしてもらっていたピーマンと
ししとうを受け取りました。
かばんが、お、重い・・・。 欲張って少々野菜を買いすぎたようです。
毎日こんなに旬の野菜をお手頃価格でゲットできるなんて、本当に上尾の方々が羨ましい。

それにしても今日は自転車をこぎまくったので、かなりいい運動になりました。
さすが、スポーツ都市宣言の街、上尾!
ちなみに体力に自信のない方は、市内の循環バス「ぐるっとくん」をご利用ください。

いやぁ~ いろんなものを沢山見て、食べて、いっぱい元気をもらいました。
あのスローガンは本物でした。
ありがとう、上尾!


■榎本牧場
 住所:上尾市畔吉736-1 
 TEL:048-726-1306
 

 

2006年10月12日

あの街この街~行徳編

今日は、東京への通勤圏としても人気の街、千葉県屈指のマンションエリア、
東京メトロ東西線「行徳」周辺を訪ねます。
2000年には「行徳」~「原木中山」間に「妙典(みょうでん)」駅が開業し、映画館を擁する
スーパーの「サティ」も完成、一層便利になりました。
妙典駅からは始発電車も出ているので、座って通勤したい方にはちょっと嬉しいですよね。
それでは、この新しい駅から行徳散歩をスタートしてみましょう。

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                  「妙典」駅前ロータリー


ところで、皆さん。行徳は昭和のはじめまで塩の産地として知られてきたということを
ご存知でしたか?
戦国時代からすでに行徳は江戸湾岸最大の塩の産地だったのですが、
特に江戸時代には、塩を軍事物資として確保するために徳川家康がこの地を幕府の
直轄地としたので、製塩業が盛んになりました。
現在は「塩焼」や「本塩」などの地名にのみ、かつての塩田の名残をとどめています。

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    この地名を不思議に思っていた人も多いのでは? 
    由来は塩田だったんですね。


さて、街は塩を運ぶために江戸との船の往来が増え水運業が発達しましたが、
やがて塩だけでなく人や物資も運搬するようになり船場や宿場が活況を呈しました。
記録によると芭蕉や一茶などの著名人も船に乗ってこの行徳の船場に降り立ったそうです。
折りしも江戸では成田山詣でがブームになり、参詣道への入口としても行徳は大いに
賑わったのです。

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     本行徳から旧江戸川を望む。       文化9年(1812年)に
     この辺に船着場があった。         奉納された常夜燈

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  旅人が船を待つ間立ち寄った「笹屋うどん」跡。   家康が鷹狩りの時に通った
  安政元年の建物がまだ残っています。         「権現みち」もある。


もともと行徳は「家千軒に対して寺は百軒もある」と言われるほど寺社仏閣が多いところでした。
現在も妙典駅の北側から旧江戸川に抜けるところに「寺町通り」という通りがあり、周辺には
お寺がたくさんあります。
どことなく古めかしい日本家屋も点在し、昔の行徳の面影をしのばせます。

ちなみに寺町通り沿いにある「徳願寺」には、宮本武蔵の達磨絵と書、円山応挙の描いた
幽霊の絵が所蔵されていて、毎年11月16日のお十夜の日だけ一般公開されています。
1年に1回のチャンス、見たい人は来月“要チェック”ですよ。

ところで、行徳には江戸時代以前から今に続く“伝統の技”があります。
それは、「神輿(みこし)づくり」。
寺院の多かったこの街には腕利きの宮大工や仏師が大勢いたので、神輿作りが盛んになり、
塩とともに江戸へ運ばれ全国各地へ納められたそうです。
数は少なくなりましたが、今でも「行徳神輿」を製作するお店があります。
行徳が神輿の本場だったなんて、本当に新発見でした!

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     行徳街道沿いにある「浅子神輿店」。建物にも味わいがあります。
     ガラス越しにのぞいてみたら、お神輿が見えました。 匠の技。。。


さあ、河岸エリアで行徳の歴史と文化を堪能したところで、一路「行徳」駅へ。
行徳駅周辺にはスーパーの「西友」や「マルエツ」のほか、小さな安売りの商店がたくさん
集まるフラワーロード(商店街)もあり、大勢の人で賑わっています。
さきほどまでの昔ながらの景色から一転、いきなり都会?になり人口密度が高くなりました。

駅3分のところには、市川市役所行徳支所や行徳図書館などの公共施設があります。
特に、647席を備える「行徳文化ホール」は平成16年にオープンしたばかりでぴっかぴか~
さまざまなイベントが主催され、市川の文化の発信地となっているようです。
それにしてもやはり駅に近いところにこういう施設があると便利ですね。

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           行徳支所                  マルエツは夜1:00まで営業


南に向かって歩いている途中、駅に程近いところにオアシスを見つけました。
「行徳駅前公園」。
この立地にしてはかなり広めの公園ですねー。
園内には噴水広場やグランド、プールまであり、時々フリーマーケットなども開催されている
ようです。春にはお花見も楽しめそうですね。

そしてそして実は、この公園、なんとSLが走るのです!しかも乗れる!シュッポッポ~!!
といってもミニSLなので、またいでチョコンと乗っかるんですけど、これが子供に大人気。
以前にNHKの番組で紹介されていたことがありました。
ミニSLの運転は毎月第2日曜日(8月除く)に開催されます。無料というのがいいですね。

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    夏場は水遊びができる噴水広場      ミニSLの軌道。第2日曜日以外はお休み。 


公園を出て、次なる目的地へ。
私が向かうのは、「宮内庁新浜鴨場」&隣接する「市川野鳥の楽園」。
ここには人工の干潟と池があり、広大な敷地にカモやシギなどさまざまな野鳥が集まります。
夏には1万羽を超える野鳥の群れがシベリアなどから渡ってくるそうです。

普段はどちらにも入れません。特に「宮内庁新浜鴨場」は、読んで字の如く宮内庁の管理下
にあり、かなり敷居が高い(当たり前か)。
例年秋から冬にかけては、在日外交官や首相、閣僚、議員の方々などが鴨場にご招待されるそうです。
余談ですが、徳仁親王が雅子様にプロポーズしたのが、この新浜鴨場だったそうです。

一方、「市川野鳥の楽園」は、日曜日に行われる野鳥観察会に参加すれば、鳥の説明を
聞きながら園内を歩くことができます。
また、園内一帯が望める「行徳野鳥観察舎」ではバードウォッチングが楽しめます。

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  堅く閉ざされた「宮内庁新浜鴨場」の門       千鳥橋から野鳥の楽園を望む


さて、そろそろランチタイム。
せっかくですから、行徳ならではの一品をいただきたいものです。
・・・ありました、ありましたよ。この場所にふさわしいモノが!
『かもすき』。

私がおじゃました「かも苑」さんは、宮内庁の新浜鴨場で皇族方が召し上がる料理と同じ
方法で、かもすきを出していただけるお店なのです。
鴨のお肉はビタミンA・B2、鉄分が豊富で美容にもいいとのこと。
昼間からかなりゴージャスだけど、いいよね、今日もいっぱい歩いたし、栄養補給です。

それでは紙のエプロンをつけて準備OK。
小さな鉄板が乗っかった木枠のコンロで、お野菜と鴨のお肉をたれにつけてひとつづつ
焼いていきます。この時間がまた楽しいんですよね。
それでは・・・ほどよく焼き色のついたお肉を大根おろしとともに「いただきま~す」!
う~ん、意外にくせがなくさっぱりしています。これはいける!

と、ふと目を中庭に向けると、そこには群れ遊ぶカモたちが。
え、わたしが今いただいているカモって君たちのお友達??と一瞬手が止まりましたが
お店の方に伺うと「このカモたちは昔からのペットです。ご安心ください」とのこと。
あ~ ホッとしました。それでは引き続き「いただきますっ」
・・・あとは黙々と、焼いては食べ、焼いては食べ「一人かもすき」に集中。

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ランチのみの「かもすき定食」(2,000円)。ごはん・お味噌汁、
食後にはアイス珈琲(かアイスクリーム)もつきます。


こうして今日も、歩き続けた心地よい疲労感とともに、必ずおいしいものをいただく、という
目的(そうだったの?)も果たし、達成感に満たされる等々力でありました。

古いものと新しいもの、両方がある街「行徳」。
今回の街歩きで、わたしの中でもずいぶんと行徳のイメージが変わりました。
これだから、街歩きはやめられないなー。 さあ、次はどこへ行こうか~


■かも苑 (鴨料理)
 住所:千葉県市川市入船4-16
 TEL:047-397-3755
 営業時間:11:30~21:00 (ランチ11:30~14:00)
 定休日:月曜日

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